学会期間中は代診にてご迷惑をおかけしました。
H29.10.12-10.15まで有楽町の東京国際フォーラムで開催された第71回日本臨床眼科学会に参加し、近視やロービジョン関係の講演を主に拝聴してきました。
小児の近視進行予防には現在、低濃度のアトロピンやMC眼鏡、オルソケラトロジー(ナイトレンズ)などがありますが、環境因子として長時間の近業作業を避けるほか、まだ仮説段階ではあるようですが、1日2時間以上の屋外活動(日光を浴びること)が有効と報告されていました。勉強も大事ですが、陽の出ている時間に外で遊ぶことも近視抑制には効果があるようです。
またロービジョンとは視力や視野、色覚の異常により日常生活に不自由さを感じる状態を指しますが、ロービジョン患者さんへの対応はまだまだ充分とは言えません。ルーペや拡大読書器などが補助具としては昔からありましたが、現在ではタブレットやスマートフォンなどを使って文字を拡大したり、白黒反転して黒背景に白字で文字を表示したりと、さまざまなロービジョンエイドが登場しています。当院でも身体障害者手帳者手帳(視覚障害)の適応の有無、申請のほか、従来の補装具のに加え、タブレットなどを使った視覚補装具のご紹介もおこなって参ります。
2017.10.16