施設見学
2018年7月25日に与野にある「介護すまいる館」で福祉用具の見学に行ってきました。眼科の検査時に足置きが邪魔にならないよう足置きが収納できる車椅子、車椅子から他の場所に移動する際に使用するスライディングボード、難聴の方が音を聞き取りやすくする助聴器など、眼科でも日常診療で使うと便利な福祉用具が多々ありました。福祉用具のレンタルや購入をご希望の方は区市町村に申請の上、要介護認定を受けると車椅子などは要介護2以上で、歩行器などは要支援1以上の方で自己負担1割でレンタルが可能とのことです。介護すまいる館では福祉用具の展示のほか、福祉サービスの相談もできますのでお問い合わせ頂ければと思います。
「介護すまいる館」
〒330-8529 さいたま市浦和区針ヶ谷4-2-65 彩の国すこやかプラザ1階
TEL:048-822-1195
ホームページ:http://www.fukushi-saitama.or.jp/
足置きが収納できる車椅子
スライディングボード
助聴器
研修会参加
2018年5月13日に視覚障害者総合福祉施設、京都ライトハウスで開催された第1回京都ロービジョンネットワーク研修会に参加しました。生憎の雨ではありましたが、医師や視能訓練士、看護師などのコメディカルの方を含め100名近くの方が参加されていました。
講演を拝聴して、今まで当院では来院された日常生活に不自由を感じている視覚障害者(ロービジョン)の方に対しては障害者手帳の申請、視覚補助具の紹介などを行なってきましたが、その先の「福祉との間の橋渡し」も今後は考えていく必要があると感じました。またロービジョン当事者の方の講演も拝聴し、刻々と変わる病状の中でその状況に合わせて補助具を調整し、眼科医だけでなく様々な支援団体の方と協力して就労されていることなど、患者さんの声を聞くことができたことは非常に勉強になりました。眼だけではなくその方の背景にまで配慮したロービジョンケアを行なっている眼科医やコメディカル、支援団体の方がいることを知り、木を見て森を見ずな自分を変えていかないといけないと痛感しました。
開院2周年のご挨拶
2018年4月5日に開院2周年を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様のご支援とご理解があったからこそと感謝しております。この1年、皆様から励ましのお言葉や感謝のお言葉、時にお叱りのお言葉などたくさん頂きました。そのお言葉を謙虚に受け止め、地域の皆様からより一層信頼していただけるクリニックを目指し、職員一同精進して参りますので、今後ともよろしくお願い致します。
学会・研修会参加
週末は代診にて大変ご迷惑をおかけしました。H30.1.25-1.28まで京都の国立京都国際会館で開催された第41回日本眼科手術学会とH30.1.28に浦和で開催されたH29年度第3回埼玉県難病指定医等研修に参加しました。
京都での学会は手術学会ではありましたが、小児の先天性鼻涙管閉塞は生後6か月で80%以上が、眼瞼内反(逆さまつげ)は6歳までに90%が自然治癒することもあると講演されており、保存的に経過をみつつ手術適応になる症例を見極めることが大切だと感じました。
難病指定医等研修は主に潰瘍性大腸炎(UC)、全身性エリテマトーデス(SLE)など内科疾患が講演の中心でした。UCは消化器疾患ではありますが、虹彩炎(茶目の炎症)など目にも症状がでることもあり、またSLEでも網膜症による視力障害がみられることがあり、最近治療として使われるようになったヒドロキシクロロキンでは副作用に網膜障害などがあり、これらの疾患で難病指定を行う際には眼科も内科の先生と連携を取っていくことが重要と考えられました。
<第41回日本眼科手術学会>
<H29年度 第3回埼玉県難病指定医等研修>
2018年 新年のごあいさつ
明けましておめでとうございます。2016年4月の開院以来、温かいお言葉だけでなく、厳しいお言葉もたくさん頂きましたが、地域の皆様に支えられ二回目の新年を迎えることができました。本年もご来院頂いた方に感謝をし、安心しておかかり頂けるクリニックになりますよう診療をおこなって参ります。年始の診療は1月5日(金曜)の朝から開始となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
おむつ台を設置しました
トイレにオムツ台を設置して欲しいとご要望がありましたので、本日待合室のトイレにオムツ台を設置致しました。ご使用になれるのは2歳までのお子様となります。気をつけてご使用下さい。
当院二階に訪問歯科クリニックが開院
本日H29.12.1 当院二階に「三郷の杜デンタルクリニック」が開院しました。訪問診療がメインで、院内と同じ環境で診療を行えるだけでなく、鼻から内視鏡を入れて飲み込みの状態を観察したり、ポータブルのレントゲン機器で顎全体の撮影も行い診療が可能とのことです。また、完全予約制となりますが、外来診療もおこなっております。詳しくは下記にお問い合わせ下さい。
当院でも訪問診療をおこなっていますので、歯科と協力して訪問診療の質の向上に努めていきたいと考えています。
三郷の杜デンタルクリニック
〒341-0038 三郷市中央2-2-21 2階
TEL:048-933-9710
FAX:048-933-9760
院内診察室
訪問診療用機器
イベント参加
H29.11.1(水)〜3(金)に錦糸町のすみだ産業会館で開催された視覚障害者向け総合イベントSight World 2017に参加しました。
視覚障害者用の補助具であるデスクトップルーペや拡大読書器、電子書籍デイジーDAISY (Digital Accessible Information System)を見学させて頂きました。
デイジーではタブレットやスマートフォンを使って本文を音声で読み上げて読書ができ、さらに読み上げている箇所の色が変わり、聴きやすいスピードに調整することもできます。
デイジーは以下で取り扱っており、当院でもロービジョンの方に紹介していく予定です。
・ サピエ図書館
https://www.sapie.or.jp/
・ マルチメディアデイジー教科書
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/server_download.html
・ 伊藤忠記念財団わいわい文庫
http://www.itc-zaidan.or.jp/ebook.html
デスクトップルーペ
拡大読書器
デイジー図書 はなさかじい
学会参加
学会期間中は代診にてご迷惑をおかけしました。
H29.10.12-10.15まで有楽町の東京国際フォーラムで開催された第71回日本臨床眼科学会に参加し、近視やロービジョン関係の講演を主に拝聴してきました。
小児の近視進行予防には現在、低濃度のアトロピンやMC眼鏡、オルソケラトロジー(ナイトレンズ)などがありますが、環境因子として長時間の近業作業を避けるほか、まだ仮説段階ではあるようですが、1日2時間以上の屋外活動(日光を浴びること)が有効と報告されていました。勉強も大事ですが、陽の出ている時間に外で遊ぶことも近視抑制には効果があるようです。
またロービジョンとは視力や視野、色覚の異常により日常生活に不自由さを感じる状態を指しますが、ロービジョン患者さんへの対応はまだまだ充分とは言えません。ルーペや拡大読書器などが補助具としては昔からありましたが、現在ではタブレットやスマートフォンなどを使って文字を拡大したり、白黒反転して黒背景に白字で文字を表示したりと、さまざまなロービジョンエイドが登場しています。当院でも身体障害者手帳者手帳(視覚障害)の適応の有無、申請のほか、従来の補装具のに加え、タブレットなどを使った視覚補装具のご紹介もおこなって参ります。
講演会(第3回)
H29.8.9 13:00より、「糖尿病と目のお話」のテーマで約1時間講演をおこないました。今年一番の猛暑の中、前回の講演会を上回る方にご来院頂きました。
糖尿病は目だけではなく、神経や腎臓など全身の様々な場所に障害が出る病気です。眼底出血を引き起こす糖尿病網膜症は初期には自覚症状が出ないことが多いため、内科で糖尿病と診断された方は自覚症状がなくても、眼科を受診することをおすすめします。当院では開院してから眼底チェック目的で受診された糖尿病の方の7人に1人の方に糖尿病網膜症(眼底出血)がみられました。