アレルギー治療(舌下免疫療法)
アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、気管支喘息などのアレルギー疾患は近年増加傾向にあり、自然改善は少ないとされています。
舌下免疫療法などのアレルゲン免疫療法はアレルギー症状を長期間和らげたり、治すことが期待できる治療法でアレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法で、アレルギー性疾患の自然経過を改善させうる治療法のひとつです。
アレルゲン免疫療法には皮下免疫療法と舌下免疫療法がありますが、皮下免疫療法は注射であるため痛みを伴い、さらに治療の始めは頻回に通院が必要となります。
一方、舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するため、初回投与時は病院での経過観察を要しますが、皮下免疫療法のような痛みがなく、その後は自宅で服用できます。一定量のアレルゲンを長期間投与することにより効果が得られるため、治療には長期間を要しますが、その後治療を終了しても長期間効果が持続するとされています。
舌下免疫療法開始前にアレルギー検査を受けて頂き、スギ花粉またはダニアレルギーがあるか確認を行います。ダニは通年性のため、ミティキュア、アシテアによる舌下免疫療法の治療開始時期には制限はありませんが、スギ花粉は季節性のため、シダトレンによる舌下免疫療法はスギ花粉が飛散していない時期、おおむね11~12月までに治療を開始する必要があります。(*対象年齢は12歳以上となります。)
期待できる効果
当院でおこなっている治療
- スギアレルギー舌下免疫療法:シダトレン
- ダニアレルギー舌下免疫療法:ミティキュア、アシテア
舌下免疫療法の主な副作用
- のどの刺激感
- 口の中の腫れ
- 口や耳のかゆみ などの症状
アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを投与することからアレルギー反応が起こる 可能性があり、場合によっては、アナフィラキシーという重い副作用が現れることもあります。
注意するべき症状~服用後30分以内にみられることが多い~
-
- 皮膚のかゆみ、発赤、じんま疹
- 胃痛、吐き気、嘔吐、下痢
- 視覚の異常、視野が狭くなるなど
- 咳、声のかすれ、鼻がつまる、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、胸部しめつけ感
喘鳴(ゼーゼーする)、チアノーゼ(皮膚、唇が青紫色になる) - 脈が速くなる、不整脈、血圧が下がる
- 意識がぼんやりする
- 服用後に上記のような症状がみられた場合には、直ちに受診して下さい。
目ドック
目の病気は自覚症状がないこともあり、すすんで検査をしない限り気づかないことがあります。40歳以上の方の20人に一人は緑内障とも言われていますが、実際に眼科で定期的な検査を受けられている方は約10~20%というのが現状です。
当院では「目ドック」として以下のような検査を行い、遠視、近視、乱視などの屈折異常の有無のほか、白内障、緑内障、加齢黄斑変性などの目の病気の早期発見に努めております。
費用(保険適応外)
スタンダードコース | 5,000円(税別) |
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緑内障検査コース | 10,000円(税別) |
プレミアムコース | 15,000円(税別) |
検査項目
- 屈折検査:近視、遠視、乱視の有無の確認を行います。
- 視力検査:遠方および近方視力を測定します。
- 眼圧検査:目の圧力(かたさ)を検査します。
- ドライアイ検査:涙の量、涙の乾きやすさを検査します。
- 角膜内皮細胞検査:角膜(くろめ)の最も内側にある内皮細胞の数を測定する器械です。
- 眼軸長測定:目の奥行き(長さ、眼軸長)を検査します。近視では眼軸長が長くなります。
- 細隙灯顕微鏡検査:目の表面や眼底に異常がないか診察します。
- 光干渉断層計(OCT)検査:目のCTと言われているもので、眼底を断層像でとらえることができ、眼底(網膜)の厚さなどを検査します。
- 眼底写真:無散瞳カメラで眼底写真を撮影します。
- 視野検査:緑内障による視野異常がないか等を検査します。
検査項目 | スタンダード | 緑内障 | プレミアム |
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屈折検査 | 〇 | 〇 | 〇 |
視力検査 | 〇 | 〇 | 〇 |
眼圧検査 | 〇 | 〇 | 〇 |
細隙灯検査 | 〇 | 〇 | 〇 |
眼底写真 | 〇 | 〇 | 〇 |
OCT検査 | 〇 | 〇 | |
視野検査 | 〇 | 〇 | |
ドライアイ検査 | 〇 | ||
角膜内皮検査 | 〇 | ||
眼軸長測定 | 〇 |